Amazon EBS(Elastic Block Store)の基礎

EBSとインスタンスストアの違い、ボリュームタイプ、スナップショット、暗号化、マルチアタッチの要点を試験向けに整理します。

学習順Step 22 / 61サービスEC2試験ドメイン弾力性

EBS とインスタンスストアの対比(試験の定番)

EC2 に付けるディスクは大きく EBSインスタンスストア(インスタンスストアボリューム) に分かれます。

観点 EBS インスタンスストア
実体 ネットワーク接続のブロックボリューム ホストサーバーに直結のローカルディスク
永続性 インスタンスを終了しても保持可能(設定次第) 停止・終了で消える(一時キャッシュ向け)
課金 GB・月・タイプで課金 インスタンス料金に含まれると説明されることが多い
スナップショット スナップショット→別AZへ新ボリュームが容易 スナップショットの概念は基本 EBS 側

EBS ボリュームタイプ(概要)

ワークロードに応じて 汎用 SSD(gp2/gp3)プロビジョンド IOPS(io1/io2)スループット最適化 HDD(st1)Cold HDD(sc1) などから選びます。数値の上限・推奨は世代で変わるため、本番と試験直前は公式を確認してください。

汎用 SSD(gp3 がデフォルト推奨の文脈が多い)

  • gp3ベースライン IOPS とスループットを個別に指定でき、多くのワークロードでコスト性能がよいと説明されます。
  • gp2 … 従来型。ボリュームサイズに応じたバーストクレジットの説明が試験に残っています。

プロビジョンド IOPS SSD(io1 / io2)

一貫した高 IOPSが必要なデータベースなど。io2io1 より耐久性の指定が高い世代として資料に出ます。Multi-Attach(同一 AZ 内の複数 EC2 からの共有アタッチ)が io2 などでサポートされる、という問題が出ます。

HDD 系(st1 / sc1)

スループット重視のシーケンシャルなワークロード(ビッグデータ、ログ処理)向け。ランダム IOPS が主役の OLTP には向かない、という対比で選ばれます。

アタッチと AZ

EBS ボリュームは 作成した AZ と同じ AZ のインスタンスにしかアタッチできません。別 AZ に移したい場合は スナップショットから別 AZ に新ボリュームを作成します。

EBS スナップショット

  • 増分で、変更ブロックだけが効率的に保存されるイメージです。
  • 保存先はユーザーが直接 S3 バケットを触るわけではなくS3 に冗長保存されるという説明がよく使われます。
  • 別リージョン・別アカウントへコピーでき、DR や環境複製に使います。
  • 暗号化されたボリュームのスナップショットは、KMS キーへのアクセス権がリストアやコピー時の前提になります。

暗号化

作成時に暗号化を有効にするのが基本です。既存の非暗号化ボリュームは スナップショットを取り、コピー時に暗号化を有効にして新ボリュームを作成する、というパターンが試験に出ます。デフォルト暗号化をリージョンで有効にする運用もあります。

Data Lifecycle Manager(DLM)

スナップショット取得をスケジュールし、保持本数・タグベースでライフサイクル管理するサービスです。バックアップの自動化の文脈で選択肢に上がります。

よくある誤答(SAA)

  • 「EBS は自動的にマルチ AZ にレプリケーションされるから DB はマルチ AZ 不要」→ 誤り。EBS ボリュームは単一 AZに紐づく。アプリのマルチ AZ は別の設計が必要。
  • 「インスタンスストアに重要なデータだけ置く」→ 危険。永続データは EBS または S3 へ。
  • 「gp2 と gp3 は課金体系がまったく同じ」→ 別物として個別確認

公式ドキュメント(深掘り)

重要ポイント

  • EBSはネットワーク越しのブロックストレージ。AZに紐づき、多くは単一AZ内で冗長
  • インスタンスストアはホストローカルで高速だが停止・終了で消える
  • gp3は汎用SSDでIOPSとスループットを個別にプロビジョン可能
  • スナップショットは増分、S3に保存されるイメージで別AZへ復元可能
  • スナップショットからのコピーや暗号化にはKMS権限が絡む

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