S3のバケット・オブジェクト・キー
Amazon S3のバケットとオブジェクトの関係、キーとプレフィックス、URLとスケールの前提を整理します。
オブジェクトストレージとしての位置づけ
S3はオブジェクトストレージです。ブロックストレージ(EBS など)のように OS がマウントして使うのではなく、HTTP API や SDK 経由で バケット に オブジェクト を置き、必要なときに取得する形になります。複数 AZ に冗長化された高耐久設計が前提で、ウェブコンテンツ、ログ、アーカイブ、データレイクの一次置き場などに広く使われます。
バケット
バケットはオブジェクトを格納するコンテナです。リージョンを選んで作成し、そのリージョン内にデータが置かれます。バケット名は DNS 互換のルール(長さ、使用可能文字、先頭末尾の制約など)に従い、パーティション内で一意である必要があります。新規作成時は、意図しない公開を防ぐため パブリックアクセスのブロック が既定で有効になることが一般的です(設定は運用方針に合わせて変更します)。
オブジェクトとキー
オブジェクトは キー(論理パスに相当する名前)と データ本体、および メタデータ などで構成されます。コンソール上では photos/2024/img.jpg のような表示が「フォルダ」に見えますが、S3 に階層フォルダはなく、キー文字列の先頭部分をプレフィックスとして扱い、一覧やライフサイクルでまとめて操作するイメージです。同一バケット内でキーが一意なら、プレフィックスは運用上の整理用として自由に設計できます。
アクセス URL
オブジェクトには、バケット名・リージョン・キーなどに基づく エンドポイント URL からアクセスできます。実際のホスティングや権限設計に応じて、仮想ホスト形式や静的ウェブサイトエンドポイント、CloudFront 経由の URL など、利用する URL の種類が変わります。
スケールとサイズの目安
バケットあたりの総容量やオブジェクト数は 実質無制限に近いスケール を想定したサービス設計です。1 オブジェクトあたりのサイズには上限があり、大きなファイルはマルチパートアップロードで分割送信するのが一般的です。試験では「単一 PUT の上限」「マルチパートの推奨しきい値」などが問われやすいので、別トピックのマルチパートとあわせて押さえておくとよいです。
既存トピックとの関係
ストレージ同士の比較は「S3, EBS, EFS」のトピック、保管コストのクラス分けは「S3ストレージクラス」のトピックで扱っています。本ページは S3 固有のデータモデル に焦点を当てています。
重要ポイント
- ▸バケットはリージョンに属し名前はグローバルで一意
- ▸オブジェクトはキー・本体・メタデータなどで構成される
- ▸プレフィックスはフォルダではなくキー先頭の命名規則による整理
- ▸単一オブジェクトは大容量まで保存可能でバケット内オブジェクト数に実質上限はない
- ▸静的コンテンツ配信やバックアップなどオブジェクトストレージ向きの用途が多い
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