Auroraのクラスター構成・エンドポイント・Serverless・グローバルDB(SAA)
共有ストレージと計算の分離、4種のエンドポイント、フェイルオーバー優先度、バックトラック、ServerlessとData API、グローバルDB、RDSマルチAZとの比較を試験向けに厚く整理します。
このページの狙い
Aurora は MySQL/PostgreSQL 互換でありながら、共有ストレージと計算分離という独自の説明がなされます。試験では エンドポイントの役割、フェイルオーバー時の昇格ルール、Serverless と Data API、グローバル DB がセットで問われます。ここでは RDS マルチ AZ との比較も含めて厚くします。
公式ドキュメント(入口)
- Aurora の概要
- Aurora DB クラスター内のエンドポイント
- Aurora のフェイルオーバー
- バックトラック(利用可能なエンジンは公式で確認)
- Aurora Serverless v2
- Data API
- Aurora グローバルデータベース
ストレージとインスタンスの二層理解
Aurora は 共有ストレージ(クラスターボリューム) と DB インスタンス(計算) を分離して考えます。
- ストレージ層: 複数 AZ に冗長化され、自己修復の説明がなされる。
- 計算層: ライター 1 つ+最大 15 のリーダーという整理が試験の定番(数値は公式の最新に従う)。
試験では「インスタンスを増やすと、データファイルがインスタンスごとに完全コピーされる」系の古い RDB 感覚が誤答になりやすいです。共有ボリューム+計算ノードという語彙に寄せます。
エンドポイント(混同しやすい4種)
| 種類 | 向き | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| クラスターエンドポイント | 常に ライター(プライマリ) | アプリの書き込み既定 |
| リーダーエンドポイント | リードレプリカ側への負荷分散 | 読み取り専用トラフィック |
| インスタンスエンドポイント | 特定インスタンス固定 | 特定バージョン検証、単一ノードに縛りたい運用 |
| カスタムエンドポイント | 任意に選んだレプリカ集合 | 分析用レプリカだけに流す、別チームの読み取り隔離 |
誤答の型
- 「リーダーエンドポイントに書き込んだら自動でライターに転送される」→ 基本は読み取り用。書き込みは クラスターエンドポイントの設計を前提にします。
- 「カスタムエンドポイントは書き込みにも使える」→ 用途は読み取り側の振り分けという説明が中心です(公式の定義に従う)。
フェイルオーバー(優先度のルール)
ライター障害時、どのレプリカを昇格するかは運用上の重要論点です。AWS の説明では カスタムのフェイルオーバー優先度(ティア) が小さいほど優先され、同順位なら インスタンスクラスが大きい レプリカが選ばれやすい、という整理が示されます。
シナリオ
- 分析用の小さなレプリカと、本番読み取り用の大きなレプリカが同居するとき、意図せず小さい方が昇格しないようティアを設計する、という文脈が出ます。
バックトラック(入口)
過去の時点へデータを巻き戻す機能として紹介されることがあります。対応エンジン・制約・ストレージコストは変化しやすいため、試験直前は公式の Backtrack ページで確認してください。PITR との違いは「速やかに戻したい運用」か「任意時点復元のバックアップ戦略」か、という読み分けになります(RDSのバックアップとPITR と併読)。
Aurora Serverless(v2 を前提に論点整理)
負荷に応じてキャパシティが伸縮し、使わない時間のコストを抑える方向です。
- ACU(Aurora 容量ユニット) の最小/最大レンジを設定する話が教材に出ます。
- スケールのタイムアウトや アイドル時の縮小は運用要件とセットで読む。
Data API
- アプリから HTTP で SQL を実行し、接続プールや VPC 内エージェントの負担を減らす文脈で出ます(Data API)。
誤答の型
- 「Serverless だから常にプロビジョンドより安い」→ 負荷パターン次第。
- 「Data API だからすべてのバイナリプロトコルがそのまま」→ HTTPS+JSON ベースの制約を読む。
Aurora グローバルデータベース
プライマリリージョン+セカンダリリージョンで、ストレージレベルのレプリケーションにより低レイテンシーな複製が説明されます。
向きやすい要件
- 災害復旧(RTO/RPO) … セカンダリへの昇格のストーリー。
- 地理的に近い読み取り … ユーザーを近いリージョンに寄せる。
誤答の型
- 「グローバル DB だから世界中どこからでも単一 Aurora クラスタと同じ強一貫」→ 短絡。複製遅延とアプリの読み取り要件を分離して読む。
RDS マルチ AZ との比較の観点
| 観点 | RDS マルチ AZ | Aurora |
|---|---|---|
| 読み取りスケール | リードレプリカは別途(台数は RDS の説明に従う) | 最大 15 リーダーが定番の数値論点 |
| ストレージ | インスタンスに近い理解が強い | 共有クラスターボリュームの説明が強い |
| フェイルオーバー | 自動フェイルオーバー | 高速フェイルオーバーが売りの一つ |
| バックアップ | スナップショット/PITR | 継続バックアップの説明が教材に出ることがある |
詳細は RDSマルチAZとレプリカ と RDS, Aurora, DynamoDB を併読してください。
関連トピック
- バックアップとPITR(RDS/Aurora)
- DynamoDB の整合性・ストリーム・グローバルテーブル(マルチリージョンの別解)
重要ポイント
- ▸クラスターボリュームは複数AZ冗長の共有ストレージ。インスタンスは計算層を水平に増やして読み取りを伸ばす
- ▸クラスター=ライター、リーダー=読み取り分散、インスタンス=特定ノード固定、カスタム=用途別レプリカ群
- ▸フェイルオーバーはティア優先度→同ティアなら大きいインスタンスが優先されやすい、という公式説明がある
- ▸Serverlessは負荷に応じたACUレンジと秒単位課金の文脈。Data APIは接続プール負荷を減らす
- ▸グローバルDBはストレージ層レプリケーションでDRと地理分散読み取り。整合性は単一クラスタと同一視しない
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