Auroraのクラスター構成・エンドポイント・Serverless・グローバルDB(SAA)

共有ストレージと計算の分離、4種のエンドポイント、フェイルオーバー優先度、バックトラック、ServerlessとData API、グローバルDB、RDSマルチAZとの比較を試験向けに厚く整理します。

学習順Step 48 / 77サービスDB試験ドメイン弾力性

このページの狙い

Aurora は MySQL/PostgreSQL 互換でありながら、共有ストレージと計算分離という独自の説明がなされます。試験では エンドポイントの役割フェイルオーバー時の昇格ルールServerless と Data APIグローバル DB がセットで問われます。ここでは RDS マルチ AZ との比較も含めて厚くします。

公式ドキュメント(入口)

ストレージとインスタンスの二層理解

Aurora は 共有ストレージ(クラスターボリューム)DB インスタンス(計算) を分離して考えます。

  • ストレージ層: 複数 AZ に冗長化され、自己修復の説明がなされる。
  • 計算層: ライター 1 つ+最大 15 のリーダーという整理が試験の定番(数値は公式の最新に従う)。

試験では「インスタンスを増やすと、データファイルがインスタンスごとに完全コピーされる」系の古い RDB 感覚が誤答になりやすいです。共有ボリューム+計算ノードという語彙に寄せます。

エンドポイント(混同しやすい4種)

種類 向き 代表的な用途
クラスターエンドポイント 常に ライター(プライマリ) アプリの書き込み既定
リーダーエンドポイント リードレプリカ側への負荷分散 読み取り専用トラフィック
インスタンスエンドポイント 特定インスタンス固定 特定バージョン検証、単一ノードに縛りたい運用
カスタムエンドポイント 任意に選んだレプリカ集合 分析用レプリカだけに流す、別チームの読み取り隔離

誤答の型

  • 「リーダーエンドポイントに書き込んだら自動でライターに転送される」→ 基本は読み取り用。書き込みは クラスターエンドポイントの設計を前提にします。
  • 「カスタムエンドポイントは書き込みにも使える」→ 用途は読み取り側の振り分けという説明が中心です(公式の定義に従う)。

フェイルオーバー(優先度のルール)

ライター障害時、どのレプリカを昇格するかは運用上の重要論点です。AWS の説明では カスタムのフェイルオーバー優先度(ティア) が小さいほど優先され、同順位なら インスタンスクラスが大きい レプリカが選ばれやすい、という整理が示されます。

シナリオ

  • 分析用の小さなレプリカと、本番読み取り用の大きなレプリカが同居するとき、意図せず小さい方が昇格しないようティアを設計する、という文脈が出ます。

バックトラック(入口)

過去の時点へデータを巻き戻す機能として紹介されることがあります。対応エンジン・制約・ストレージコストは変化しやすいため、試験直前は公式の Backtrack ページで確認してください。PITR との違いは「速やかに戻したい運用」か「任意時点復元のバックアップ戦略」か、という読み分けになります(RDSのバックアップとPITR と併読)。

Aurora Serverless(v2 を前提に論点整理)

負荷に応じてキャパシティが伸縮し、使わない時間のコストを抑える方向です。

  • ACU(Aurora 容量ユニット) の最小/最大レンジを設定する話が教材に出ます。
  • スケールのタイムアウトアイドル時の縮小は運用要件とセットで読む。

Data API

  • アプリから HTTP で SQL を実行し、接続プールや VPC 内エージェントの負担を減らす文脈で出ます(Data API)。

誤答の型

  • 「Serverless だから常にプロビジョンドより安い」→ 負荷パターン次第
  • 「Data API だからすべてのバイナリプロトコルがそのまま」→ HTTPS+JSON ベースの制約を読む。

Aurora グローバルデータベース

プライマリリージョン+セカンダリリージョンで、ストレージレベルのレプリケーションにより低レイテンシーな複製が説明されます。

向きやすい要件

  • 災害復旧(RTO/RPO) … セカンダリへの昇格のストーリー。
  • 地理的に近い読み取り … ユーザーを近いリージョンに寄せる。

誤答の型

  • 「グローバル DB だから世界中どこからでも単一 Aurora クラスタと同じ強一貫」→ 短絡複製遅延とアプリの読み取り要件を分離して読む。

RDS マルチ AZ との比較の観点

観点 RDS マルチ AZ Aurora
読み取りスケール リードレプリカは別途(台数は RDS の説明に従う) 最大 15 リーダーが定番の数値論点
ストレージ インスタンスに近い理解が強い 共有クラスターボリュームの説明が強い
フェイルオーバー 自動フェイルオーバー 高速フェイルオーバーが売りの一つ
バックアップ スナップショット/PITR 継続バックアップの説明が教材に出ることがある

詳細は RDSマルチAZとレプリカRDS, Aurora, DynamoDB を併読してください。

関連トピック

重要ポイント

  • クラスターボリュームは複数AZ冗長の共有ストレージ。インスタンスは計算層を水平に増やして読み取りを伸ばす
  • クラスター=ライター、リーダー=読み取り分散、インスタンス=特定ノード固定、カスタム=用途別レプリカ群
  • フェイルオーバーはティア優先度→同ティアなら大きいインスタンスが優先されやすい、という公式説明がある
  • Serverlessは負荷に応じたACUレンジと秒単位課金の文脈。Data APIは接続プール負荷を減らす
  • グローバルDBはストレージ層レプリケーションでDRと地理分散読み取り。整合性は単一クラスタと同一視しない

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